lgbtのお墓

手紙処GINZAで【終活セミナー】性的マイノリティの”終活”と”お寺”が開催されました

性的マイノリティの終活イベントとしては日本初として、2017年10月16日、證大寺主催のもと、「手紙処GINZA」(東銀座)に熱心な聴講者と各種メディアの取材陣が集い、実施されました。

セミナー第一部は、男性から女性に変わったトランスジェンダーの僧侶・柴谷宗叔氏(高野山真言宗)の講演です。

同一性障害に悩んだ新聞記者時代を経て、仏門に入った半生。「死んでも不本意なことになってしまう戒名の性別」など、当事者の立場からマイノリティの終活問題に悩んで来られました。相談相手も無かったと言います。
そして「僧侶として何が出来るか?」を考えた末、マイノリティの駆込み寺「性善寺(しょうぜんじ)」建立を決意。
「誰にも相談できなかったことを相談できる」「あらゆるマイノリティの相談にのれる」
そうした「みんなのお寺」への想いと抱負をたっぷり語られました。
なお、性善寺は2018年度建立を目指し、現在寄進募集中です(※詳細下記)。

柴谷宗叔(しばたに そうしゅく)
高野山真言宗大僧都。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員。博士(密教学)。四国八十八ヶ所霊場会公認大先達。西国三十三所札所会公認特任先達。
「性善寺」寄進の問い合わせ先:
性善寺設立準備事務局・柴谷宛 sibatani@mva.biglobe.ne.jp
※「性善寺」建立予定地: 大阪府寝屋川市

 

第二部は、パネルディスカッション。
パネラーに「終活」生みの親である、終活カウンセラー協会代表理事・武藤頼胡氏を迎え、柴谷僧侶、進行役は證大寺業務推進室長・船井が務めました。
終活プロフェッショナルの視点と、マイノリティ当事者且つ仏教見解、加えてお寺運営的立場からの視点論点が三位一体となった熱い談義が繰り広げられました。

武藤 頼胡(むとう よりこ)
一般社団法人 終活カウンセラー協会 代表理事。
「終活」を普及すべく、各種メディアで活躍中。
https://www.shukatsu-csl.jp/

武藤氏 「とかくマーケットでは性的マイノリティの取組や扱いを特別なことにする傾向がありますが、そうではなく、マイノリティの方々が普通に働ける、住みやすい社会が目的であるはずです。」
柴谷僧侶「これまでの排除されていた人々が、普通に入っていけるような社会ですね。」
船井  「性的マイノリティが弱者ではなく、多様性のひとつと理解される『ダイバーシティ社会』を目指すために、『マイノリティの支援者・ALLY』を増やすムーブメントが今必要だと思います。證大寺は、そのALLYのスタンスを取っています」
武藤氏 「マイノリティだけでなく、色々な人がいることが理解される社会を目指したいですね。」

武藤氏 「終活について『私の考えって変でしょうか?』と言われる方が多くいます。それを皆で考えて、話せるような場が必要です。それが、お寺、駆込めるところではないでしょうか。」
柴谷僧侶「マイノリティ駆け込み寺の構想を本山(高野山)へ伝えたら、『素晴らしい!応援する』と言われました。」
船井「マイノリティと一般の人との交流の場にも、お寺は寄与できそうですね。」

質疑応答タイムでは、聴講者様からの積極的な提言などもあり、最後まで熱気に溢れました。

当日は、46年振りと言う10月の記録的な低気温、さらに雨。
そんな中、手紙処GINZAでは、様々な立場の参加者や見解が融合した一日でした。